ワイ「ち、チノちゃん! 独立運動激しくしないで!」 チノ「うるさいですね……」バンバンバン

ワイ「あ、あぁ~ッ!」 ドピュドピュドピューッ!
チノ「はい、今日のゲリラ活動は終わり。お疲れさまでした」
ワイ「うぅ……あ、ありがとうございました……」

 

f:id:chino4545:20220316133024p:plain


1961年、イギリスの植民地だったジンバブエに就職したのだが、『列強国がアフリカで決めた国境線を野放しにすると、黒人の主権がレイプされるのでは』 という懸念の声があり、結果、チノちゃんが定期的に白人の政府軍へと銃弾をバンバンしてくれるようになった。
しかしチノちゃんはなんだか 白人との対話がキライみたいで、いつも不愛想にAK-47でバンバンして、イタイイタイなのだった。

ワイ「トホホ……チノちゃん可愛いのにAK-47でバンバンはイタイイタイなんだから……あーあ、どうにかしてチノちゃんのゲリラ活動をやさしくて気持ちいものにしてもらえないかな~、ん?」
隣国モザンビークのゲリラ基地から明かりが漏れている。
チノ「よいしょ……よいしょ……」
ワイ(ち、チノちゃんが、比較的穏健派のジンバブエ・アフリカ人民同盟から離脱して自分の組織を結成している!?)

チノ「ふぅ……こんなものですかね……。もっとゲリラ兵のみんなに独立運動してもらえるように頑張らないと……」
ワイ「チノちゃーん!」 バターンッ!
チノ「ひゃあッ!?」
ワイ「チ、チノちゃーん! ごめんよーッ! チノちゃんは独立のためにゲリラ活動してたのにワイはそんなことも知らずに……ッ!   独立認める!資金援助もする!議会の20議席は白人専用!」
チノ「ど、ドサクサにまぎれて白人議席を確保しないでください!」
ワイ「ご、ごめんねチノちゃん……!」

チノ「べ、別に、AK-47でバンバンするくらい普通です……。私が大統領になるためなんですから……。それに、白人の侵略者には土地を返してもらわないといけないから…」
ワイ「そ、そんなことないよ! 白人の中には正規の手段で購入した人も居るし、前の仕組みで農業生産は順調だったんだよ! あっ、そ、そうだ! チノちゃん黒人に再分配した土地出して!
チノ「こ、こうですか?」
ワイ「そう! それじゃあ今から農地確認するからね! 1つの農地を200世帯に分割してあるからね! ちゃんと現実受け止めてね!」
チノ「えっ、えっ?」
ワイ「ウオーッ! チノ! 今年の農業統計出すぞ!」チョロォ!
チノ「ひゃあッ!」ピシャッ!
ワイ「くっ、ふぅ……! す、すっごい少ないのが分かったぁーッ!」
チノ「ほんとうです……で、でもなんで……?」

ワイ「それはね……チノちゃんの土地改革で、農業知識のない黒人に農地を分配したからだよ! チノちゃんの黒人を思いやる優しさがわるいんだよ!」
チノ「私のやさしさ…でもちゃんと農家の黒人にも分配してます…」
ワイ「そう! さらに、元ゲリラ兵が白人を追い出して農地を奪ってるんだよ! 農作物ツクリツクリは、農家の白人のにやってもらうより、ゲリラ兵の黒人にやってもらうのが良いわけないんだよ!」
チノ「は、白人さん……はわわ……あ、あの……もうちょっとだけ、土地を強制徴用でもらってもいいですか?」
ワイ「国外脱出だ!」

その後も、チノちゃんは年金政策や、コンゴ出兵などの失敗を続けてジンバブエの経済は二度と起き上がれないほどインフレーションを起こしていた。 でもまぁ、その日以来、ジンバブエ旅行をするとき貧しい黒人がお土産で100兆ジンバブエドル紙幣を観光客に売ってくれるようになったので結果オーライ! 終わり